ブリの一生を知ってブリをもっと味わいたい

ブリ(鰤)は、寿命が約7年前後とされる回遊魚で、成長とともに呼び名が変わる「出世魚」の代表格です。

その一生は、産卵から始まり、季節に合わせて日本近海を南北に大回遊しながら成長していきます

1. 誕生と稚魚期(モジャコ)

  • 産卵: 主に東シナ海などで春から初夏にかけて産卵が行われます。
  • モジャコ: 孵化した稚魚は、流れ藻(海面を漂う海藻)に付着して生活し、この時期は「モジャコ」と呼ばれます

2. 成長と回遊(出世の道)

成長するにつれて流れ藻を離れ、群れを作って回遊を始めます。水温の上昇とともに北上し、冬が近づくと水温の低下を避けて南下します。呼び名は地域によって異なります。 神奈川県漁業協同組合連合会神奈川県漁業協同組合連合会 +1

成長段階 関東での呼び名関西での呼び名体長の目安
幼魚ワカシツバス10〜30cm程度
若魚イナダハマチ40〜60cm(1〜2歳)
準成魚ワラサメジロ60〜80cm(2〜3歳)
成魚ブリブリ80cm以上(4歳以上)

3. 成魚としての生活

  • 成熟: 2歳(体長60cm前後)を過ぎると産卵が可能になります。
  • ブリへの到達: 体長が80cmを超えるまでには約4年かかるとされています。
  • 旬と終焉: 冬に脂が乗ったものは「寒ブリ」として珍重されます。天敵や漁獲を逃れた個体は、6〜7年ほどの寿命を全うします

豆知識:ブリ御三家

ブリは「ヒラマサ」や「カンパチ」と形が似ており、あわせて「ブリ御三家」と呼ばれますが、一生を通じて呼び名が変わる出世魚なのはブリだけです

ブリの呼び名は地域で異なる上に種類も多くて、パッと覚えるのは大変ですよね。

覚え方のコツとして、リズムで覚える方法や身近な言葉と紐づける方法をご紹介します。

1. リズムで覚える(関東・関西)

まずは基本の4ステップを、呪文のように口に出してリズムで覚えるのが一番の近道です。

  • 関東:ワ・イ・ワ・ブ
    カシ → ナダ → ラサ → ブリ
    • コツ:「若い稲(わかい・いね)がワラになって、ブリになる」とイメージすると覚えやすいです。
  • 関西:ツ・ハ・メ・ブ
    バス → マチ → ジロ → ブリ
    • コツ:「ツバ(唾)を吐いたらハメ(羽目)を外してが回る、最後はブリ」といった語呂合わせも

ブリの呼び名は地域で異なる上に種類も多くて、パッと覚えるのは大変ですよね。

覚え方のコツとして、リズムで覚える方法や身近な言葉と紐づける方法をご紹介します。

2. 「ハマチ」はブリの子供と覚える

スーパーやお寿司屋さんでよく見る「ハマチ」ですが、実はこれ、ブリの若魚(40〜60cm程度)の関西での呼び名です。 

  • 「ハマチ=ブリの途中の姿」とだけ覚えておけば、日常生活で困ることは少なくなります

3. 体の大きさでイメージする

「出世魚」という名前の通り、サイズが大きくなるにつれて役職(名前)が変わると考えると、なんとなく順番が想像しやすくなります。 

段階 関東関西サイズ感
新人ワカシツバス20cm(手のひら〜)
中堅イナダハマチ40cm(スーパーの切り身サイズ)
部長ワラサメジロ60cm(かなり大きい)
社長ブリブリ80cm以上(完成形!)

全部を完璧に暗記しようとせず、まずは一番有名な「イナダ(関東)=ハマチ(関西)=ブリになる前!」という点だけ押さえておきましょう。