ブリの臭み
ブリの独特の臭みは、主に脂質の酸化と、血液(エラや血合い)に含まれるトリメチルアミンという成分が原因です。
栄養豊富な「血合い」を残しつつ、美味しく食べるためのポイントをまとめました。
- 調理前の「下処理」が最大のコツ
ドリップを拭く: パックの中に溜まっている赤い液体(ドリップ)が臭みの元です。調理前にキッチンペーパーで身の表面をしっかり拭き取りましょう。
塩を振って置く: 身に軽く塩を振り、10?15分置きます。浮き出てきた水分をペーパーで拭き取ると、臭みが一緒に抜けます。
霜降り(湯通し): 煮付けやあら汁にする場合は、沸騰直前のお湯にサッとくぐらせ、表面が白くなったら冷水に取って血汚れを洗い流します。これで仕上がりが劇的に変わります。
- 臭みを消す「食材・調味料」
香味野菜: 生姜、ネギ、ニンニクはブリの臭み消しの定番です。
お酒・みりん: アルコールが揮発する際に、臭み成分を一緒に飛ばしてくれます。
酸味: 刺身ならレモンやすだち、焼き物なら大根おろしを添えると、酸化した脂の臭いが和らぎます。
牛乳に浸す: 洋風のムニエルなどにする場合、焼く前に10分ほど牛乳に浸すと、牛乳のタンパク質が臭みを吸着してくれます。
- 血合いの扱い
鉄分やタウリンが最も多い「血合い」は、一番臭いを感じやすい場所でもあります。
鮮度が命: 刺身で食べるなら、血合いが鮮やかな赤色のものを選びましょう。茶色くなっている場合は加熱調理が向いています。
濃いめの味付け: 血合いごと美味しく食べるには、「ブリの照り焼き」や「竜田揚げ(カレー粉を混ぜるのもアリ)」など、しっかりした味付けがおすすめです。
もし「今あるブリが少し臭うかも…」という場合は、「生姜たっぷりの煮付け」にするのが一番失敗がなくておすすめですよ!
ブリの下処理は、「水分(ドリップ)を抜く」ことと「温度を上げない」ことがすべてです。これで特有の生臭さが消え、旨みが凝縮されます。
料理に合わせて使い分けてください。
- 共通の基本:パックから出したらすぐ!
買って帰ったパックの中の赤い液体(ドリップ)は臭みの塊です。
拭き取る: すぐにキッチンペーパーで身の表面の水分を優しく、徹底的に拭き取ります。これだけで臭いの8割は防げます。
- 焼き物・揚げ物(照り焼き、塩焼き、竜田揚げ)
身を引き締め、中まで味を染み込みやすくします。
塩を振る: 両面に軽く塩を振り、10?15分置きます。
浮き出た水を拭く: 表面に浮いてきた水分(臭みの元)をペーパーでしっかり押さえて拭き取ります。
酒を振る: 焼く直前に酒を少量振ると、アルコールが飛ぶときに残りの臭みを一緒に連れて行ってくれます。
- 煮物(ブリ大根、あら煮)
「あら」や「骨付き肉」を使う場合は、この「霜降り(しもふり)」が必須です。
ザルに並べる: ブリに塩を振って15分置き、水洗いしてからザルに並べます。
熱湯をかける: 沸騰直前(約80?90℃)のお湯を全体に回しかけます。表面が白くなればOK。
冷水で洗う: すぐに冷水(氷水がベスト)に取り、指先で血の塊、ウロコ、汚れを優しく撫でるように洗い流します。
※血の塊が残っていると、煮汁が濁り、生臭くなってしまいます。
- お刺身・丼
食べる直前に切る: 切ってから時間が経つと脂が酸化して臭うため、食べる直前まで柵(さく)のまま冷やしておき、直前に切り分けます。
酢水で洗う(上級編): 臭みが気になる場合は、水1カップに対して酢小さじ1を入れた「酢水」でサッと洗い、すぐに水分を拭き取ると、身が締まり爽やかになります。
「血合い」の部分が茶色くなっている場合は、そこだけ多めに塩を振るか、切り落として加熱調理に回すと美味しく食べられますよ!
